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    ヘロヘロ派

    農家の友人が某メディアの取材を受けた時に、インタビュアーから「あなたの野菜の『こだわり』は何ですか?」と、尋ねられ、答えに困ったという。 優しい、いいヤツである。

    で、もし同じ質問を受けたら、季聞屋だったら何て言う?と聞かれた。

    私 『ないよ、なんにも。ないない。全くない。その質問ばかばかしい。』

    友人 『・・・だよねぇ。ないよねー。ほんとないよ。』
     
    いいんだよ、I君。君は正しい。むしろこだわりなんて作っちゃいけないんだって。


    農産物にまつわる『こだわり』とは、かなりの確率で安っぽい『偏屈』に過ぎない。

    その『こだわり』とやらが使われる時には、大概、栽培方法(農薬・肥料も含め)うんぬんが絡むのだが、相手が知らないことをいいことに、小手先の技術をひけらかしている場合が多く、「一概にそうとは言えない」「その栽培方法だからこそというわけではない」と、農家であれば突っ込みたくなる要素が多々ある。 人を食ったような表現で私は嫌いだ。

    そもそも買い手に「こだわりの」と感じられていいものか。それは、使い手と野菜との間に距離を置いてしまうことじゃないか。

    こだわりの野菜です。だから、有難がって食えよ、おらぁ、みたいなニュアンスが kodawari には含まれてませんか。

    私は、その素材が使う人に馴染み、チャーリーブラウンのブラウンケットのごとく、ボロボロになっても捨てられないくらい肌身に近い愛着をもって使ってもらえた方が嬉しい。

    で、それは決して『こだわり』という言葉では表現されない。

    多いですけどね。こだわり野菜。ブランド野菜。ご苦労ですこと。えぇ・・・。
     
    うちはあれだ、ヘロヘロ野菜とかクタクタ野菜とか、お下がり野菜でいい。


     
    2012-10-23 21.イリュージョン[1]  2012-10-23 オレンジキャンパス[1]
    2012-10-23 ディープレッド[1]

    まぁ、仕事だもの。どの業種も偏見がらみの面倒事は当たり前だけど、太陽に愛でられた私らの世界でも、それはそれでイロイロございますな。

    私はあんまりそこらへんでは戦う意欲がないので、しばし訪れた秋桜に酔うて暮らすことに致し申す。暖簾に腕押し農家故、ごめんなすって。

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