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    Ever green



    朽ちることのない緑 tomato 『Ever Green』

    エバーグリーン_NEW

    眠りたくもなければ死にたくもない。ただ、旅していたいだけ。
      by ゴライトリー


    カポーティの『ティファニーで朝食を』に触れたのは高校の終わりか、大学はじめだったと思う。だからもう10年以上は前のことになる。家に転がっていたフィッツジェラルドを読み齧った後で、なんとなくアメリカ繋がり・・。という、ものすごく雑駁な心持で手を伸ばした。

    読んだとは言えないくらいの斜め読みもいところで、目で舐めたくらいなものである。物語の内容も虫食い的にしか記憶にない。にもかかわらず、ヒロインのゴライトリーが歌う作中詩は頭の隅に引っかかっていたらしく、それがどういう訳か近頃、一人で仕事をしていると、もやもやと頭に浮かんでくるので、一人でぼそりぼそりと「眠りたくもなければ・・・」と、諳んじてみているのである。

    はい、アブナイから近寄っちゃだめですよー。( ̄ー ̄;ノ あのオジサン怖いよー



    たまに、「外に出てこないか」という誘いを頂く。仕事上の。

    とーきょーで青果を商う方が、誰それより話を聞いて・・・と、訪ねてこられたり、また、当園の野菜をおみあげに、どこぞの飲食店に持っていったら、「うちも使うので送ってくれ」頼まれたり(これは絶対イヤです)、某所でマルシェをするので出店してみませんかと、

    要はあそこでモノを売るんじゃなくて、もうちょい外まで出てきなよ、という誘いである。

    家と畑の往復(一番遠い畑で400メートル)という極小エリアで、一年のうち360日程度を過ごす健全な引きこもり生活を送っている私にとっては、外からのお誘いというのは何とも魅惑的に映る。
    ヽ(´Д`; 私を遠くへ連れてって


    が、一呼吸おいて気持ちを落ち着けると、『やっぱり、このままが一番かな』と思い直す。


    「やっと始まりましたね。ずっと楽しみにしてましたよ。」

    「ご無沙汰ですね。今季もよろしくお願いします。」


    「もう終わっちゃうのね。次の直売も楽しみにしてますよ。できたら早めにね

    「御贔屓に賜りましてありがとうございました。また冬にお会いできることを楽しみに誠意仕込みます。多分遅くなっちゃうけど


    直売を始めて5期目になる。もうそろそろ馴染んできたこの光景だが、これからも飽きることなく繰り返すだろう。父が死に、母が死に、私一人になっても。作り続ける限りにおいては、絶えざる緑とともに、なだらかな日常をもしゃもしゃと咀嚼しながら。これで十分幸せに思う。

    一ところに留まることなく、猫のように身を翻すゴライトリー。あんたは一体何が不服だって言うんだろうねぇ。
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