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    先日、家近くの停留所からバスに乗った。途中、季聞屋の直売所に差しかかる辺りで、隣にいた女性二人が話しているのを耳にした。

    女性A「ねぇ、あそこの直売所(?)みたいのって、いつ空いてるんだろねー。やってるとこみたことない。」

    女性B「あ、あたし夏にトマト買ったことあるよ。やってるのは朝の時間だけみたい。」

    女性A「へー。そうなんだ。」

    女性B「今はやってないんじゃないかな。確か夏だけだったと思う。」



    ・・・。え゛ー。^^;


    この場に居合わせてしまった私の心境をどうぞお察し下さい。

    うっかりハチベイよろしく、素知らぬ顔で「冬もやってるみたいですよ♪」と、便乗しようかと思いましたが、まぁ、いいか。もう終るんだし・・・。




    1月29日(土)をもちまして、冬季直売は終了とさせていただきます。



    店頭では先週よりご案内を申しあげておりましたが、今週末をもちまして冬季販売は終了とさせていただきます。今季も御贔屓を賜わり、ありがとうございました。畑丸ごと皆様の胃の中に収まり、もう売るものが無くなってしまいました。いやー。素晴らしきことかな。

    取り急ぎ、ご連絡まで。




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    0℃のトマト / 野菜総サラダ化への危惧



    冬にトマトですが何か?、な図。
     
     0110 トマト



    さて、冬にトマトである。

    トマトの原産地は標高高き高冷地アンデス。日射量は多くからりと晴れて乾燥し、夜間になると、ぐーーーっと冷え込み、「さ・さ・寒っぶい」という気候の下に生まれた。 世に定着しているトマトのイメージと実際のトマトの生態には大きく開きがあると思う。

    季聞屋、冬のトマトは高冷地アンデスをイメージして栽培に取り組んだ。昼夜の温度差が大きいほどに養分を果実に蓄えようとするトマトの生理をもとに、通常では15℃以上で管理される夜間の温度を0℃程度まで落として管理することで、じっくりと、じんわりと、長期の熟成を得た。

    なんてことを偉そうに店頭では申し上げると思う。ははっ、その実を申しあげると単にまともな加温設備がないだけなのである。ハウス内で栽培しているといっても、薄いビニール一枚を隔てただけである。日のあるうちは温度は上がるが、夜間の温度は外気と1~2℃違う程度、といったところ。

    一昨年の冬のトマトではハウス内の気温が-3℃になった1月下旬頃にパタパタと凍死。それでも-2℃までなら、生き残る株もあった。 ただ、生きていることは生きているというくらいなもので、生産性はスズメの目クソ程度のものである。

    日における昼夜の寒暖差が大きいほどに果実への養分転流が図られる、そういっても、凍死してしまっては元も子もない。

    だから今年はささやかながら暖を取ることにした。
     

    ささやか過ぎる加温 

    石油ストーブ(一般家庭用)で!

    しかも2台です!


    えー。これでどの程度の加温になるか・・・・というと、マイナス気温にはならない程度と言ったところです。生産性で言うとスズメの目クソからスズメの涙程度には増えました。しかも夜中ずっと火を焚いているのではなく就寝前の25時頃に着火し、朝方7時には消火されるという節約ぶり。生きぬよう死なぬよう。 色んな意味で季聞屋らしい仕立てですね。 そんな訳で「0℃のトマト」と銘打って販売が始まりました。



    トマトが売れる背景に思うこと。

    日本在来の野菜というのは極めて少ない。というか「ない」と言っていいくらい。ワラビとかコゴミとかの山菜程度。多くは長い歴史の中でに海外(その多くは中国)からもたらされ、定着したものなのだ。ナスやキュウリ、インゲン、ホウレン草や蕪、白菜・・・etc。

    日本にもたらされ、この国の食文化の中で定着した野菜の内、もっともこの国の風土に不向きな野菜というのを挙げるなら、それはダントツで「トマト」であろう。先述の通り、トマトは冷涼な気候を好む。加えて多くの日射量を必要とし、極端に水を嫌う。日本において、この条件に当てはまる季節は、ない。

    消極的に、それに近い所で言うなら5月と10月下旬頃だろうか。ただ、日本は四季に恵まれた(トマト作り的には恵まれなかった)。5月の気候が永続するわけではない。5月を過ぎれば湿気たっぷりの梅雨が訪れる。10月を過ぎれば日射量と気温の降下に宛てられ、霜が下りれば凍死する。

    夏に向く野菜というイメージが定着したトマトだが、それは「向く」のではなく、ハウス等の加温設備が普及せず、露地での栽培しか選択肢がなかった時代に、「しょーがないから夏に作る」というニュアンスだったものが、いつしか「夏に向く」にすりかわったのだ。

    日本での栽培に不向きなトマトだが、その消費は上昇を続けている。この消費の伸び裏に私は少し不安を抱いている。

    この背景には、「切っただけでお皿に乗せてオカズになるから」という理由を多く含んでいるのではないか。要は料理の手抜きが出来るのだ。

    単体で、それだけで美味しいという事。

    家庭の「料理」離れを思わずにいられない。これはサラダ野菜の需要増とは対に、下処理を必要とする根菜類の需要減にも重なって思われる。ちぎって市販のドレッシングをかけるだけ。下処理やあく抜きなんかメンドクサくってやってられないわ、簡単・便利・スピーディーにこなせて、美味しい野菜。手っ取り早く、なんでも生。
     
    みんな忙しいんだよね。女性は家事を・・・というのは昔のことのこと。いや、そのこと自体が悪いのでは全くないけど、家庭における「食事」の位置づけは降下したのでしょう。おふくろの味なんてものは遥か昔のこと。今のお母さん世代は子供に教えられるレシピなんてあるのかしら。「ネットで簡単レシピでも検索して」、なぁんてね。

    野菜というのは時代を反映する文化的副産物のようなものだ。時世に押されて埋もれてゆく多くの野菜がある。にわか野菜家としては残念でならない。

    売れるものを、売れるものを、と時代が求める所のものを作ることは正義である。

    だが、ちょっと一服♪の某フラペチーノの金額で、使い方次第でひと月は使える大きな白菜を買ってもお釣りがくる、そんな時代に合わせた野菜作りだなんて、なんて薄っぺらいことでしょうね。



    あ、この文章は自分への戒めですから 笑

    求人募集な件

    えーと、3月より求人を募りたいと思います。 色々とやりたいことは多いのだけど足かせが多すぎて。誰か手を貸してくれぃ。

    まだ細かく詰めていないため雑な募集ですが、取りあえず季聞屋が求人募集してるってことだけお伝え出来ればと思う次第です。

    雇用形態としてはアルバイト。雇用を入れるのは初めてのことなので、まずはそこからと思っています。

    過去に何人か、ここで研修を受けさせてー、という方がお見えになられましたがお断りをしていました。将来を農業にかけようとする人はもう少しきちんとした所で受けるべきと思います。うちにいたら遠回りになっちゃう。ろくなサポートできないし。そんな訳でアルバイトという枠の中での求人です。

    仕事内容は土作りから播種、育苗管理、肥培管理、病害虫防除、草むしり、畑周りの清掃、堆肥作り、施肥・耕耘、収穫、販売・・・

    農作業全部です 笑

    あ、いや、その補助か。

    激務です。楽しく汗は流れません。滴り落ちます。

    扱う作物は花(切り花)と露地野菜全般。

    週/3~4日、日/4時間、時給800+その日に取れる野菜とか花とか。

    最低1年くらいは続けられる方。車の免許はあるとありがたい。性別は不問、花と野菜がこよなく好きな人。この作物がやりたい!ってのがあれば考慮します。力持ちでなくて全く構わないけど、持久力と根気といくらか体力のある人。基本的に地味な仕事なので。 急がば回れタイプの人の方が向きます。

    でもま、条件あげたらきりがないよね。


    取り急ぎご連絡まで。

    冬の誘い


    カブはパープルトップ「ミラノ」のエチュベ

    ミラノ エチュベ 

    ぴっちりと蓋の出来る鍋にバターを敷き、カブを入れ蓋をし、弱火の中火くらいでじっくりと火を通す。鍋の音を聞き、焦げ付きそうになる音に変わってきたら、焦げ付き防止程度に極少量(小さじ1程度)の水を加える。これを2度、3度繰り返す。

    野菜の含んでいる水分で蒸す「エチュベ」は冬に好んでよくする。肉や魚焼いてる片手間に出来るから。ニンジン、カブ、ポロネギなど根菜類全般、カリフラワーやブロッコリ、軽く下ゆでした白菜やホウレン草(葉っぱのしっかりした西洋種、日本ホウレンソウは不向き)でもよくする。

    冬の野菜を美味しく料理するポイントはゆっくりと時間をかけて火を入れることに尽きると思う。甘い、甘い、ただただ甘い。冬の野菜は滋味である。死にたい気分になってもこれを食べたら踏みとどまると思う。


    直売与太バナ

    あまり人前に出て喋ることが得意ではない。話下手な上にあがり症である。出来ることなら黙として畑に籠り、栽培に専念したいと思う。

    が、今のような販売の形をとっている。 避けては通れない。だから前もって個々の野菜に「売り文句」というのを設けている。例えば、先に挙げたパープルトップのミラノでは次のように。


    「濃厚な甘みを補うように香りも強く、熟成されたフルボディの赤を思わせるグラマラスな品種です。煮崩れることのない、しっかりとした肉質のため・・・うんぬん・・・。」てな具合に。

    一人、二人のお客様の対応なら、その文句もスラっと出てくる。が、お客様が団子状態になり、あれやこれやの逼迫状態に陥ると、容量の狭い私の脳はあっさり降服。誰かメモリー増設してくれませんか。

    とある日のこと。

    会計待ち6名。店頭は空のバスケットが陳列、ここは籠屋ですか?状態。あぁ、品だしもせねば・・・。
    そんな中で問われた。

    「このミラノというカブはどういう味なのかしら?」


    ・・・・えーと、えーと、言葉が出てこない!ミラノは・・・ミラノは・・・


    私 「セクシーなヤツです!」

    お客様 「・・・・え?」


    お客様、苦笑。言った私赤面。

    私、そこに穴を掘って飛び込みたいです。お願い、私にシャベルを下さい。ダイブさせて。隠れさせて。でもミラノって艶っぽい風味があるよね・・・。



    フヌイーユ ぼちぼちこの子は販売終了。御贔屓を賜わりありがとうございました。トキタさん耐寒性の強い晩生の品種出さないかなぁ。早生だと季聞屋じゃ使い物にならん。
     

    2011

     ぱん、ぱぱぱぱぱぱん♪ 遅ばせながら新年のご挨拶をば。

     矢車草 梅 2011 0101 水仙
     
    皆さま、新年あけましておめでとうございます。一昨年も、吹けば軽くふっ飛ぶ季聞屋を支えて頂き、ありがとうございました。今年もしっかりと支えてください。笑 いえ、美味しい野菜作りに精進しますゆえ・・・。

    皆さま、どんなお正月をお過ごしになられましたか?季聞屋は30日の販売で年内は仕事納めと思っておりましたが、喫緊の仕事が出来て大晦日もいつも通り仕事に励んでしまい、夜中になって大掃除を始め、ゴミとともに年を越してしまいました・・・ orz

    元旦くらいはゆっくりしようよ、という私の意に反し、父はこっそりハウスの中に籠っていたようです。えー、世の上司に当たる方々は自ら率先して休んでください。下々のものは落ち着きませんので。三が日くらいは・・・と思っていたけど、二日より、なし崩し的に平常モードに戻りました。


    ・・・・あれ?うちに新年来てないな?

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