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    還るべき花

    早生の系統は蕾が肥大しつつあります。枝ぶりの充実したものには脇目が顔をのぞかせていて、もう少ししたら脇目掻きをせねば。

    湘南紅 蕾の肥大開始




    父が死に、母が死に、私ひとりになっても、この花を絶やすことなく作り続けよう。私にとっては還るべき花である。

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    作り手泣かせ

    芍薬、「プレアリームーン」 3/26現在、草丈30センチ弱の図。

    かすんだ写真で申し訳ない。あと一月もすればこの3倍程度の丈にまで伸長します。芍薬の開花期はその年年によりますが、温暖化の影響で年々早まる傾向にあり、今年も早そう。夏野菜の準備も雨続きで捗らず困った。

    草原の月

    当園の芍薬の品種は細々としたものまで含めると50種程度になりますが、その中には全く営利栽培に向かない品種というのも多々も含まれます。このプレアリームーンもそのひとつ。営利に向かない品種の要因はその品種により様々ですが、この品種の場合は他品種と比べると圧倒的に枝立ちが少ないことです。

    写真の株は、株分けをして5年目の株。昨年度より、養成期間を終えて徐々に採花を始めました。枝立ちの一番多い例外的な株を撮った写真ですが、本数を数えてみると7本。当園のプレアリームーンの平均的な枝立ちは4本程度ですから、結構多い方ですね。

    シャクヤクは1年草とは異なり、多年草です。立ち上がった枝を全て採花してしまうと養分を作るための葉がなくなるため、株が痩せてしまい翌年はまともな花をつけません。株の体力を維持し、次年度も良花を得るためには、何本かは採花せずに枝葉をそのまま残します。写真の株を例にすると、この7本の内訳は、フルサイズで採花が出来るものはこのうち2本、葉を残して短いのサイズで切るものが2~3本、残りの枝は蕾を取り除き採花はしない、といったところでしょうか。

    白と黄色の中間のような温かみのある乳白色の花弁で、その色合いの希少性からお客さまの熱い要望を受ける品種ではあるのですが、上述のとおり、栽培の拡大は自分の首を絞めるようなもの…。

    憎いやつです。くぅー。





    ポロねぎ発芽

    ポロねぎ発芽

    うにょーん

    あ、トコロテン落としちゃった。の図。

    ミミズ様

    ・・・さて(笑、

    ミミズ様です。芍薬畑にて。

    芍薬は多年草のため、植え付け後は耕さない「不耕起」という栽培管理となりますが、不耕起での栽培にはミミズの影響は大きいものです。耕起する土壌に比べ、耕さない不耕起の土壌では、土自体の重みにより土が圧縮され、徐々に硬くなってゆく傾向にありますが、ミミズが地中を動き回り移動することにより、硬化しつつある土壌に孔をあけて柔らかくし、地中に空気を送り込む役割を担い、物理的な改善を与えてくれています。ミミズの暮らし易い環境作りも芍薬の仕事の内。

    草取りにちまちまと励む中、その振動に驚いてか、土表から時折うにょーんとミミズ様が顔を覗かせます。その様子を見ていると、トコロテンを絞り出す光景をついぞ思ってしまう。春だねぇ。

    畑の見回り役

    僕、みんなも大好き蟹君だよ!ちょっと灰色がかってるけど、茹でると綺麗な赤になるよ!

    ウズキコモリグモ

    ・・・さて、(笑、

    ウズキコモリグモという蜘蛛と思われます。蜘蛛ではありますが、網を張って獲物がかかるのを待つのではなく、地面を徘徊して積極的に獲物を探すタイプの蜘蛛です。雑食性で、アブラムシやコナガ、コナジラミといった畑の主要害虫をえり好みすることなくお召しになられます。休眠から覚め、最近畑でもよく見かけるようになりました。春ですねぇ。

    マンガやアニメに出てくる蜘蛛は大抵が悪役に描かれますが、農家にとっては害虫を捕食してくれる益虫です。

    よくよくテレビなどでライオンが小さな小鹿を襲うシーンで「かわいそー!」という自分の立場を無視したコメントが出ますが、人にライオンを食べる習慣があれば「おっしゃ!もっと食って大きくなれよ!」というコメントになるのでしょうね…。

    畑で丸々と太った女郎蜘蛛をみると「よくぞここまで肥えてくれた」と、にんまりしてしまいます。人間たぁ都合よくできているものです。

    シュン・・・。

    空豆の花の図。

    空豆の花

    空豆の花ってビオラみたいで可愛いらしい。けっこう好き。でも見方によってはプチホラー。

    九州などの暖地では空豆が旬を迎える頃ですね。2月頃からお店に並び始める空豆ですが、それは暖たかな地域で、なおかつ施設栽培により加温して育てられたものです。無加温の露地畑で栽培すると九州では今頃が旬となりますな。

    旬とは、「その人が暮らす地域に訪れるもの」と主張する季聞屋ですが、関東で迎える空豆の旬は5月の半ば頃となります。

    先日出かけた某レストランで「本日の前菜は今が旬の空豆を使った~」と、にこやかな笑顔で説明して頂きましたが、九州の旬を神奈川に当てはめるのはちょっと難しいのでは…。日本全国各地が同じ気候という思想ですか。

    何故か豆類は春のものというのが世の流れになっていますが、初夏に近いものじゃないでしょうか。日中、長袖一枚で過ごしていて、ちょっと体を動かすと少し汗ばむくらいの陽気、でも、夜になると薄物一枚はおらなきゃ肌寒いかな。ってなくらいになると、あなたの住む町に空豆の旬が訪れます。

    なお、ご存じとは思いますが、豆類(乾燥タイプでないもの)は鮮度の良し悪しが味の良し悪しを決定づける野菜です。刻一刻と、すさまじい勢いで不味くなってゆくものです。お求めになられた当日、即座にお使い頂くがよろしいかと。鮮度保持の都合、剥き身のものはあまりお勧めしません。ゴミは出るけどさや付きのものをお勧めします。

    豆つながりでか、そのお皿にはインゲンも使われていましたが、あれは夏のもの…。美味しい・不味いは別として、旬と呼ぶのは憚りものです。まぁ、色々と事情はおありなんでしょうがね…。野菜農家としてはちょっと寂しいことです。



    栽培近況

    ぼちぼち加温機から苗ものを出してあげる頃合いとなりました。トマト・ナスの育苗は後半に差し掛かります。

    ハウス内に内張りのビニールを張り、さらにその中にビニールトンネルを作り、そのトンネルは2重に被覆と・・・、4枚重ね着での育苗に臨みます。育苗前半と異なり、夜間は積極的に温度を上げられないため、極力の温度を下げぬように努めます。

    内張りを張るのに手間取りましたがようやく完成。試行錯誤しているところに顔なじみのお客様が通りがかられ、「何してるんですかー?」と、声をかけて頂きましたが、こんなことをしておりました。

    ハウス育苗


    設備が整い、トマト様も無事鉢上げ。
    育苗期前半は天候が優れず、日射量不足で幾らか苗がヒョロつきましたが、まぁ、許容範囲かな。

    tomato 鉢上げ2


    一方こちらは芍薬。「初桜」が伸長を始めました。ここから加速度的に生育が増していきます。

    芍薬 「初桜」の伸長 


    香りの強いセロリ

    トマト、本葉の展開を始める の図。

    tomato 本葉の展開初め  もうちょっとしたら鉢にあげてやろう。


    季聞屋のお客様が書いておられるブログを拝見していて、某所で買われたセロリが不味いとあった。

    お!これは季聞屋の出番ではなかろうか!?と思い、最近セロリの技術資料を読んでいるのだが、そこで興味のある記事を目にした。それ次のようなことである。

    日本で出回っているセロリの品種というのはほぼ100%が「コーネル」という品種、あるいはコーネルを母体とした品種だという。そのコーネル、もともとはアメリカで生まれた品種なのだが、その発祥元では、もう随分と昔に廃れてしまい、現在は栽培されておらず、コーネルの種子は日本向けに特別に採種されているといった内容である。

    日本で流通しているセロリの品種がほぼ100%に近い形でコーネルが占めているというのも結構驚きだった。一つの品種が市場の主流をなすということはよくあることだが、それでも普通は幾らか異なる系統が混じって、割合的にはばらけるものだ。

    また、現地で廃れたマイナーな品種が日本では大きな座を占めているというのも国柄を強く反映していて面白い。

    現地でコーネルが廃れた理由としては栽培上の問題もあるが、品質的な面で、香りが弱いことを資料の筆者は挙げている。加熱調理を前提としてセロリを用いる洋風の料理ではコーネルの香りの強さでは物足りないということらしい。

    コーネルの品種的な特性だが、比較的筋が少なく(弱く)、セロリ特有の香りがマイルド。つまりは生食を前提とした品種である。日本において、セロリは生食向けのサラダ野菜というイメージが定着しているものね。

    そんな記事を目にして、筋が強く、硬くて生では到底食べれないけど加熱調理で真価を発揮する、香りの強い品種とやらにちょっと心惹かれている。どうだろうか。うーん。
     



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