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    フェイスブック始めました

    季聞屋のフェイスブックアカウントを設けました。

    連絡事項、日々雑感はこちらより更新させていただきます

    https://www.facebook.com/kibunya2008
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    芍薬切り花直売終了日の変更

    本年は直売開始と同時に連日夏日が続き、パカッパカと咲き進んでくれまして。。

    終了日を5月10日に繰り上げさせて頂きます。こればかりは延期のしようもなく。こ、こんな年もあるんだなぁという初の体験でした。

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    2015 芍薬切り花直売

    4月26日~5月14(*)

    *終了時期は見込みの期日です。天候により前後することがございます。2014-04-27 00.15.16  

    facebook なるものを始めてみました。https://www.facebook.com/kibunya2008

    芍薬切り花直売2015

    今年は例年より開花始めが早そうです(;´∀`)

    しばらくポカポカ陽気が続くそうで、おそらく4/24日頃からぽつぽつ切り出すかもしれません。そのあたりから直売始めかな。

    ーーーーーー

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    相変わらず薄い文章で恐縮です、、

    秋冬野菜直売2014


    どっこらせっ
    2014 秋冬直売
    10月28日~
    火・木・土
    9:00~10:30

    2013-11-07 19.13.35 
    リーフレタス「モティストーン」
    毎度のことながら品目が揃わずサビシースタートになります。申し訳ないm(_ _;)m

    申し訳なさ過ぎて、売ってるはずの当人が、目を泳がせて、あたかも通りがかった客のように「へぇ~直売始まったのねぇ~」と無理な振る舞いをしているやもしれません。 ふと直売所の前を通りかかったら、お。はじまってらー。くらいのノリでお越しいただけると気も安らぎます。一通りの野菜が揃うのは11月半ばころより。

    でもまぁ、どこかで始めなきゃね。

    しばし農家のステップに御身足をお合わせ願いたい。一緒に踊ろう。

    はじまるよー。




    2014 夏野菜



    あんたんところは始まりが遅くて上がりが早い。お殿様商売ね。

    よくよくそう言われる。ちょっと含み笑いして。

    でもまぁ、ちょっと待って。

    直売始めて顔を合わせるなり、ようやく始まりましたね、首を長くしてましたよ、って、したり顔で言う前にちょっと振り返ってみて。

    過去夏季直売開始日

    2009年 6月25日
    2010年 7月1日
    2011年 6月11日
    2012年 6月5日
    2013年 6月1日
    2014年 5月27日

    ほうらね、ほうらね。努力の軌跡が数字となって現れてる。重いゴンダラ曳いてジリジリと前に進んで来てる感じが過去の日取りから読み取れるわけですよ。




    と、サラッと潜り込ませてみたわけですが、




    2014 夏季野菜直売 


    5月27日~

    火・木・土


    9時~10時30


    *6月下旬辺りから日曜日も始めます*






    始めさせていただきます。出だしは少ない品目からで恐縮です。一通りの夏野菜が揃うのは6月半ばころより。夏のお供をいたしますぜ。



    取り急ぎご連絡まで。

    2014 芍薬切り花直売


    2014 芍薬切り花直売
    4月28日~5月13日

    ※終了日については天候の具合で前後することが多々あります。目安とお考えください※



    2014-04-26 09.04.13

    トップバッターは『ピンクハワイアンコーラル』


    販売時間、場所等については例年通り。この辺りは割愛させて頂きます。取り急ぎご連絡まで。

    概ねの芍薬の直売開始期について

    今年の芍薬はいつごろから?そうお問い合わせをいただくことが増えてまいりました。早朝から夜もそこそこ遅くまで畑に出払っているため、まぁ繋がらないこと。自宅にお電話を下さるお客様も、電話をかけ尽くし、「昼飯時には帰っているだろう!というか居やがれ!」という気概でお電話下さるようで…申し訳ないです。

    で、今年の芍薬ですが、4月の28日・29日辺りからかなぁ、と思っているところです。一旦スタートを切ると怒涛の勢いなんですが、その始まりはなかなか断言しにくいものがありまして。決まりましたらまたこちらにて。

    取り急ぎご連絡まで。

    冬季直売終了のお知らせ



    2月1日をもちまして、冬季直売は終了とさせていただきます。

    誠にありがとうございました。取り急ぎご連絡まで。

    秋冬期直売開始


    2013 秋冬季直売

    11/12~

    火・木・土

    9時~10時半

     2013-11-10 08.31.43




    直売を始めて6年になる。そんな風に書くとなんだか毎日売っているみたいでエラそうだけど、お客様はよくよくご存じのとおり、実際はながーい仕込み期間があって、長期仕込休業・一瞬の開店、長期仕込休業・一瞬の開店というのを年に2度繰り返した。それを6回。6年と言うと、おこがましい気もするので、6タームが過ぎる、と言う方が良心がとがめない。

    でもまぁ、6年である。おぎゃーと生まれた子供なら大きなランドセルを背負うまでの期間であるし、入学したての小学生なら制服に着替えて一つの恋も覚える頃かもしれない。だからそう、そんなに短い期間でもないのだ。だが、この期間という尺度には落とし穴があって、時間の経過はあるものにとっては『成長』を、またあるものにとっては『老い』を意味する。

    私はどのあたりにいるんだろう。

    直売を始めた当初は多くの敵がいると思っていた。というか、いなければならない、と思っていた。モノを売るのだから。ひしめき合っている中にグイッと割り入らねばならない。それには世の農作物と、その諸周辺に何らか落ち度を見つけて、そこをギュウギュウと締め上げて、やっつけねばならない。そこを踏み倒して対価が生まれるのだ、と。

    こんな滅多と更新されないブログをご覧になっているレアなお客様は「え?あれで?」と、苦笑されているかもしれない。今では笑い草である。コテンパンに締め上げきって敵対するものが消えた、というのでは無論、ない。ハナから存在しなかったのだ。と気づかされた。時間をかけてゆっくりと、お客さんに諭されて。(皆さん本当に辛抱強い

    作り手は自分なりに「かくあるべし」と言う形を追求するし、せねばらなない所もあるのだが、それを実際手に取る人の手は柔らかいのだ。突いて破ろうとしても、膨らんだり、凹んだりする。かくあるべしとこれまで硬質に作ってきたと思っていたものが、人の手に渡ると不思議と弾力が生まれるのである。

    自分の中に課していたものが、それは実は相手に委ねられるべきものであり、むしろ私は委ねるモノの精度を高めさえすれよいのだと気付き始めたとき、徐々に身が軽くなってゆくのを覚えた。 私が私の中で作り上げていた多くの障壁が一つ、また一つと消えてゆく開放感。

    成長の最中にあるのか疑問は残るところだが、私はもう、霞の中でむやみやたらと刀を振る必要はないのだ。 矛先の対象があるとすれば、「こんなん採れたよー!」と笑ってお迎えできるアナタにである。もしかすると今がようやくゼロ点なのかもしれない。霞は流れ、見晴らしがいい。
     

    2013-11-10 08.43.10 2013-11-07 09.05.01 2013-11-07 09.05.17 2013-11-07 09.07.56


    今季の仕込みは夏の信じられないくらいの猛暑と後半は雨/台風と散々な目に当てられた。思うような出来栄えではないけれど、ちびりちびりと、少しずつ始めようかと思います。

    夏季直売終了のお知らせ



    8月4日をもちまして、夏季直売は終了とさせていただきます。誠にありがとうございました。

    取り急ぎにつき、ご連絡まで。ご挨拶はまた後程。。

    サマータイム導入しようと思ってたんですが、労力的に無理がありすぎるため、営業時間はこれまで通り9時から10時半とさせていただきます。ご案内が遅れて申し訳ありません。なお、日曜の直売は始めます。こちらも9時より。ご連絡が遅れ誠に申し訳ない。。

    夏季 野菜直売開始案内


    夏野菜直売

    6月1日~
    火・木・土
    9時~10時30

    6月19日~
    火・木・土・
    8時~9時30

    2013-05-28 06.43.00  2013-05-28 06.43.23 
    2013-05-28 06.44.10  2013-05-28 06.43.42

    取り急ぎにつき、ご連絡まで。ご挨拶はまた後程。


    芍薬販売における免責事項 

    季聞屋は「アクセスのない直売所」を標榜している。理由としては先のリンクの通りである。

    前エントリで地図を設けたのは例外的なことで、顔なじみのお客様でも芍薬畑をご存じない方が割と多いこと、午前・午後とで販売場所が変わること等から、説明が煩雑になるためである。

    だが、芍薬という花がマイナーなためか、困ったことにネットで検索すると割合上位の方で季聞屋がおめおめと引きずり出されることがある。なんというか、うっかりヘマをしでかした所に図らずもフォーカスを当てられたような心地で居たたまれない。靴下を履こうとして前転びになりそうな瞬間を捉えました!的な…。 m(*T▽T*)m オ、オユルシヲ・ 

    遥々遠方よりお越し頂いたりするようなことがあっては、返って申し訳ないのです。家族経営のごくごく小規模な零細農家ゆえ、それ相応の対応が恥ずかしながら出来ないです。とりわけ、この時期は 野菜つくりの仕込みと、花売りとを同時進行させねばならず、メールでのお問い合わせ等々の事務作業にはどうしても手が回りません。何卒ご容赦のほど。

    芍薬切り花直売 2013


    は、早過ぎではありませぬか!? Σヽ(´Д`ヽ  

    2013-04-19 08.16.07  

    芍薬 『 シザレア 』

     
    2013 季聞屋 芍薬切り花直売

    4月22日~5月8日



    販売場所につきましては下記地図をご参照ください。

    なお、販売は午前、午後の2部制を取っております。時間帯により販売場所が異なりますのでご留意くださいませ。


    午前の販売 : 地図上で赤の印。 芍薬を栽培している畑での販売です。AM8:30~10:30

    午後の販売 : 地図上で青の印。 芍薬以外の小花を栽培している畑での販売です。 PM2:30~6:00まで



    より大きな地図で 芍薬の直売所へのアクセス を表示

    芍薬の販売期間は天候にもよりますが4月22日~5月8日頃までを見込んでおります。一つの品種につき、採花の期間はおおよそ3~4日です。足をお運びいただく毎に、異なる顔触れの芍薬をお楽しみいただけると思います。


    昨日、今日と寒い日に逆戻りですが、3月・4月の気温がかなーり高く推移したため、例年よりも早めのスタートとなります。

    ここ数年は5月に入ってからの開始でしたので、野菜の仕事との兼ね合いもあり、もうテンヤワンヤ ...(-ω-`;)ゞ.
    湘南紅

    取り急ぎ、ご連絡まで。

    焔立つ


    今年もやります ヽ( ´ ▽ ` )ノ

    芍薬イロイロ
     

    注:昨年度の写真です。まだ咲いてません


    当園のシャクヤクは父の代より始めたものである。彼が始めて、もう30数年になるだろうか。 よく続けてくれたものである。
    そして、また今年も、どうやらこの花を目にすることが出来そうである。

    2013-04-13 06.23.15 

     
    幼いころから馴染んだ花だが、『仕事』としてこの花に携わるようになって6年。彼の捧げてきた月日の1/ 5にも満たないが、この花の性質や扱いについては、もうそろそろ身に染みたころである。

    時折、『私だったら、この花を作ることを選んだろうか』と、自身に問う。

    選ばなかったろう。

    いや、選べなかったろう。

    シャクヤクは予てより、『お高い』花である。これは至ってシンプルなことで、『市場に出回る供給量より、需要の方が大きい』という小学校の社会科で習うような、わかり易い価格の成り立ちをしている。

    (`(エ)´)ノ なら農家どもは沢山作れ
    (`(エ)´)ノ そうすりゃ価格も小慣れてバランスのとれた値段になるのに 
    (`(エ)´)ノ  社会に貢献しろ

    と、そう簡単に事は運ばない。そもそも、供給量が少ないことにはそれ相応の理由があるのだが、そんなことは花を見る方にとってはどうでもよい些末なことのため、ここでは伏せることにする。


    だが、彼の選択は、まこと彼らしい選択であった。この選択の中に、彼の人となりを見るような気がしている。

    2013-04-14 19.13.04 2013-04-14 19.12.41

    私は授かったのだ。この花を。望んでも手の届かなかったであろう花を、この手に。 芍薬は私にとって、多くの示唆を包んだ啓示的意味合いの花である。

    想い重ねてきた期間の長さに比べ、咲いて散ってしまうことの軽やかさ。この刹那に身の毛総立つほどの歓喜をもって迎える。

    巡り来る季節に感謝。さんざめき、そのあらん限りを謳え


    販売開始日については、また近日中に。今年は始まりが例年よりも随分早くなりそうです…。

    冬季直売終了のお知らせ。



    1月31日(木)をもちまして、冬季直売は終了とさせていただきます。



    直売開始後、その間の更新が一度だけ、しかも暗いというか、黒い話題で、次のエントリが終了の案内とはどういう了見だ小僧ヽ(`・ω・#´)ノ そんなご批判は免れませんな・・・。

    いえ、いつの間にか、このブログは日ごろ抱えている苛立ちと不平不満をチョロチョロ垂れ流す、そんな小汚いブログになってしまって・・・。

    直売をしている時は皆様とお会いして楽しくてしょうがないのですが、それ以外の時というと、私、基本的に畑から出ませんし、人と会うこともなく、修行僧のようにぶつぶつと植物にのみ通じる言葉を唱えるような暗ーい暗ーい人でして、それが溜まってハートの器から自分でもよくわからない粘質の黒いものが溢れそうになると、あわやとこのブログが更新されるわけです。それでも一応気にはして薄めて書いているつもりなんだけど、『だいぶ表の印象と違うのね』と言われるのはどうしたことか。

    そんな訳で、更新されない期間というのは私が楽しく過していた裏返し。今期もとっても楽しい販売期間でした。先のエントリも実はけっこう前に書いてオクラに入っていたもの。あんまり更新しないと煩わしい広告が入っちゃったりするので。

    私にとっての直売期間は、いろんなものから解かれ、野に放たれた解放の時間です。今期も思いっきり跳ねて駆けた。つもり。

    でも、もっと自由になれる伸び白はありそう。その昔、人は自らを由とするために多くの血を流したけれど、私はいい気なものね。花と野菜で闘えるのだもの。とっても平和的好戦者。

    美しが丘の外れに張られた園芸文化戦線はひとまず閉幕。

    次の標的を初夏に据え、

    じわり、じわり。

    返り血を咲かせてみせよと仇花に

    なんだってこんな町で畑なんかしてるんだろう。

    今更なれど思ってしまうときがある。

    冬の夜更け、『高台』と呼んでいる小山の頂上の畑にて、対岸の美しが丘にびっしりと灯った家々の明かりを眺めたときに、それはふと湧いてくる。

    真っ暗な畑の中に一人、泥んこにまみれ、野菜を抱え、ぽつんと立ち尽くす。薄い地下足袋から土の冷たさが足に滲む。

    なんだってなぁ・・・と一人ごちる。




    あまり好きな街ではない。

    住みやすく、暮らしやすい街ではあるのだろう。

    学習塾の多さとベンツの売り上げが日本で何番目かの街。フレンチイタリアンは粒ぞろい。パン屋はギュウギュウひしめき合い。堅牢たる大トーキュー様の資本力をこれでもか!と押しなびった街。よくよくテレビドラマの舞台に上がる、おしゃれで、綺麗で、若い街。住みたい街ランキングではいつも上位に入る。

    何というか、仮想的な街だ。ニュータウンなんてどこもそうだけど。精緻に作られたマネキンのよう。絶えず微笑みを浮かべたこの街には綺麗なまでに匂いと影がない。それが時折薄気味悪く感じるのである。 


    田園の憂鬱になぞらえた村上龍の小説、『テニスボーイの憂鬱』は、この界隈を舞台にしたものだという。初版は昭和60年。旧元石川町からたまプラーザという街へ変容を遂げる、その渦中、土地バブルに湧いた美しが丘の町である。主人公は元・百姓の土地成金の2世。年齢で言うと私の父とほぼ同世代・・・。

    小説を読むときの癖なのだが、気になる個所のページの端を織っておく癖がある。この小説を読んだのは高校2年くらいなのだが、その時の私はこんな所に気を止めていたようだ。


    「テニスボーイの憂鬱」 p.99~p.100

    開発が始まったとき、会社の代表が地主の家を回り、玄関先で現金を積んだ。子供だったが、労せずして大金が入ったことはわかった。家は新しくなり、外車や毛皮や宝石が、つまりはそれまではテレビや雑誌でしか知らなかったものが、勝手に押し寄せてきた。

    それらを得て、失ったものが見えなかった。どうしようもない雑木林が亡くなっても、何か手放したなどという実感があるわけがない。

    (注 赤文字は私による強調


    今、もう一度読み直しても、きっと私はこのページの端を折るだろう。

    そう、どうしようもない雑木林。

    皆そう言って畑を手放した。労せずして積まれた大金にどす黒い笑顔を滲ませて。

    区画整理事業で農業専用区域が設けられはしたが、実際のところ、皆そんな区域は迷惑なだけで、アパートだのマンションを建てるか、売り払ってしまいたかったのである。通常であれば農業専用地区には水がひかれるのだが、保木の専用区域にはひかれていない。これは、団体で申請すれば水がひかれるところ、いつか専用区域の指定が外れ、高値で売れるようになるかもしれないとの考えから、皆、水を引くことを拒んだのである。

    そんな訳で、割と広い農業専用区が設けられていても、実際に農を生業とする者は季聞屋一戸である。他はすべて貸農園と自家菜園程度の扱いである。整備事業には随分なお金が投入されたけど、それが週末の娯楽程度にしか機能はしていないのだ。

    見慣れた光景ではあるけれど、嫌悪感は絶えない。薄汚い畑だと思う。素人の家庭菜園は見ていて哀しくなる。技術のかけらもない。先人が切り開いた畑をあんたの足で汚してくれるな。お楽しみは自宅のベランダででもやってくれ。こっちは職業なんだよぉ!時折ブチっと配線が切れそうになる。

    保木の専用区域を散歩をする人は緑があっていいわ、なんてことを思っているんだろうか。あれ、売られずに放置された植木が無用に大きくなった成れの果てなんだけど。あの植木畑や桃畑にどれだけ除草剤がまかれているか知ってますか。ちゃんちゃらおかしい。 尻で茶が湧くわい。

    父が後代のためにと好きだった仕事を辞め、農家になった時、周りの地主からは随分と小突かれたようである。土地を売った金で建てた高層マンションから見下ろした、一人の農家が泥だらけになってあくせく働く姿はさぞや滑稽に映ったことだろう。

    腹が立つ。

    猛烈に。

    情に薄い私でも、そんなこぼれ話を聞いた時は胸のどこかでカチッとチャンネルが変わる音を聞いた気がした。



    先のエントリで、『こだわり』というものは単なる偏屈に過ぎないと書いたが、私にも一つのこだわりがある。偏屈という意味でのこだわりが。

    それは、この地で売るということだ。

    私はこの地で売るのだ。周りが見捨てた畑で。この地で生み出し、この地になんらかゆかりのある人からお金をいただいて生計を立てるのだ。

    四季に依りて、人に、街に、そして自身の身上問うての季聞屋でありたい。

    2013-01-16 22.30.34[1] 


    「レクソナ」 思わず息を呑むを美しさ。

    ちっきしょー!綺麗に作ってやりたかった!ごめんよー。露地に移して夏には綺麗に咲かせるからさー。

    直売はじべばぶ(2

    前夏、直売してた時のこと。

    あつぅーいあつーいさなか。会計にお並び頂いたお客様の中にこんな方が。

    「私、すぐ近所に住んでるんですけど、全っ然知りませんでした。こんな直売所があったなんて!これまで知らなくてすごく損した気分。でも嬉しいわー!いつもやってたんですか?」


    私 「・・・えっと、いや、あの・・・、たまに。そう、たまーに、やるんです。やってたり、やってなかったり…、やってなかったり…。いや、むしろ、やってないことの方が多いんですけど・・・。春は野菜を作らず花を愛でていたりするものですから。すいませんフニャフニャした農家なもので。。」

    しどろもどろの私の答えに、その客さん、困惑顔。

    『プッ』っと吹き出し声が聞こえて、そのお客さんの後ろに目をやると、並んだ常連さんが口を押えて笑いをこらえてる。ちょっと!そこ!笑わないでよ!

    「あ、美味しいですよ、ここの野菜。たまにしかやってないですけど。」って、言いながらまた吹き出し笑い。
     
    間に挟まれ困惑顔だったその方もつられて笑う。ついでに私も笑っておいた。(←お前は笑うな


    ・・・そう、そんな直売所。うちは。



    11月13日(火)~
    9時~10時30
    火・木・土

    その 『たまに』 を、また始めようか。


    昨年同様 一回くらいは、コスモス片手に「いらっしゃい」が言いたいもの。四季に問うての季聞屋だもの。加えて、今回は百合もおりませんし(TーT* コスモスの責任重大!まぁ、その辺を気にしているのは私だけかもしれませんが・・・。

    野菜は・・・追々出てくると思うんですけど。ボクモヨクワカラナイ。掻き集めれば、どこかになんかあるだろう、多分。

    一通りの冬野菜がそろうのは11月下旬になるかと思います。まだまだ時間がかかりそうなので、ふらっと通りかかったら偶然直売所が開いてた!というニュアンスでお願いします。がっつり野菜を買いに、というのだと心苦しいので。ごめんなさい。

    取り急ぎにつき、ご連絡まで。


    キャベツ:位置について、よーい、

    2012-11-06 18.38.34[1]

    あ、とんがりキャベツの『ミサキ』は直売始めて1週くらいで終わりになってしまうかも。耐寒性のそんなに強い品種ではないので、ちょっこしの作付です。ごめんね。必要な方はお早めに。

    ヘロヘロ派

    農家の友人が某メディアの取材を受けた時に、インタビュアーから「あなたの野菜の『こだわり』は何ですか?」と、尋ねられ、答えに困ったという。 優しい、いいヤツである。

    で、もし同じ質問を受けたら、季聞屋だったら何て言う?と聞かれた。

    私 『ないよ、なんにも。ないない。全くない。その質問ばかばかしい。』

    友人 『・・・だよねぇ。ないよねー。ほんとないよ。』
     
    いいんだよ、I君。君は正しい。むしろこだわりなんて作っちゃいけないんだって。


    農産物にまつわる『こだわり』とは、かなりの確率で安っぽい『偏屈』に過ぎない。

    その『こだわり』とやらが使われる時には、大概、栽培方法(農薬・肥料も含め)うんぬんが絡むのだが、相手が知らないことをいいことに、小手先の技術をひけらかしている場合が多く、「一概にそうとは言えない」「その栽培方法だからこそというわけではない」と、農家であれば突っ込みたくなる要素が多々ある。 人を食ったような表現で私は嫌いだ。

    そもそも買い手に「こだわりの」と感じられていいものか。それは、使い手と野菜との間に距離を置いてしまうことじゃないか。

    こだわりの野菜です。だから、有難がって食えよ、おらぁ、みたいなニュアンスが kodawari には含まれてませんか。

    私は、その素材が使う人に馴染み、チャーリーブラウンのブラウンケットのごとく、ボロボロになっても捨てられないくらい肌身に近い愛着をもって使ってもらえた方が嬉しい。

    で、それは決して『こだわり』という言葉では表現されない。

    多いですけどね。こだわり野菜。ブランド野菜。ご苦労ですこと。えぇ・・・。
     
    うちはあれだ、ヘロヘロ野菜とかクタクタ野菜とか、お下がり野菜でいい。


     
    2012-10-23 21.イリュージョン[1]  2012-10-23 オレンジキャンパス[1]
    2012-10-23 ディープレッド[1]

    まぁ、仕事だもの。どの業種も偏見がらみの面倒事は当たり前だけど、太陽に愛でられた私らの世界でも、それはそれでイロイロございますな。

    私はあんまりそこらへんでは戦う意欲がないので、しばし訪れた秋桜に酔うて暮らすことに致し申す。暖簾に腕押し農家故、ごめんなすって。

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